化学工学を専攻すると、こんなこと、勉強します♪
【現象を”とらえる”】
移動速度論や熱力学、反応工学、流体力学と言った、様々な現象を理解して簡略化(モデル化)するための学問。
【定量的に把握する】
応用数学、コンピュータ科学など、定量的(時間当たりの、面積当たりの量としてとらえようとすること)な答えを得るための方法を学ぶ学問。
【応用は様々】
バイオテクノロジー、環境、資源、エネルギー、材料など、様々な応用に関する学問。
化学って言葉から、いわゆるバケ学(化学反応を主に扱う学問)と思われがちですけど、それだけでなく、チョコっと数学めいたことを勉強します。
【化学工学科と他の学科の違いは?】
何かしらの製品を作るとき、何を原料として使うかを考えるだけでなく、途中に発生する物質や、できた製品が環境にどのように影響するかなど、”全体”を見て設計しなければいけませんよね(みんなの地球だもんね)。
最近、ビールのCMとかで“ゼロエミッション”なんて言葉を聞くようになりましたよね。工場に入ってきたものは、加工したりリサイクルしたりして、排出物(早い話がゴミ)をなくしたってことね。こーゆーことが大事。
化学工学を通して、一部分だけでなくて、プロセスの全体を見つめる力が養えるのではないでしょうか。
【どんなところで活躍しているの?】
化学工学者(ケミカルエンジニア)は様々な分野で活躍しています。化学プロセスを初めとして各種プロセスの開発、設計、生産、管理はもちろん、環境汚染防止、廃棄物リサイクルなどのシステム開発においても活躍しています。
化学工学科の卒業生の就職先は、化学工業、プラント設計、石油、食品、医薬品、繊維、鉄鋼、機械、電気・電子、電力、ガス、商社、研究機関などなど...多様です。
高校の時には習わない学問なので、初めはちょっと戸惑うかも? やっていると段々おもしろくなる、噛めば噛むほど味の出るスルメのような学問です。